恵まれた環境で
泌尿器科疾患を幅広く学ぶ。
昭和医科大学 横浜市北部病院 泌尿器科

高齢化社会の到来とともに、増加の一途をたどり、多様化する泌尿器疾患。
昭和医科大学泌尿器科学講座は、特色のある4つの付属病院との連携により、
極めて有利な環境下での泌尿器科研修が可能です。
昭和医科大学横浜市北部病院泌尿器科は、少数精鋭で、多岐にわたる泌尿器科
疾患の治療について、外科・内科の両面から幅広く学ぶことができます。
当科では、積極的にキャリアアップを目指す、意欲あふれる研修医を募集しています。

診療科長からのご挨拶

泌尿器科は、日本の医学教育において、いわゆる「マイナー科」と位置づけられることがありますが、実際には尿路・生殖器疾患に対して内科的治療と外科的治療の両方を担うという特徴を有しています。診断から治療まで一貫して行い、良性疾患から悪性疾患まで、また小児から高齢者まで幅広い領域の診療を担当しています。

現在、手術には開腹手術、内視鏡手術、腹腔鏡手術、ロボット支援下手術など、さまざまな術式があります。泌尿器科の内視鏡手術としては経尿道的手術がよく知られていますが、膀胱鏡の歴史は古く、世界では1870年代、日本では1910年代に開発されました。現在では、膀胱がんや前立腺肥大症に加え、軟性尿管鏡を用いた腎結石破砕術なども行われています。

ロボット支援下手術は、わが国では前立腺がん手術が最初に保険収載され、その後多くの患者さんに対して施行されています。現在では、腎がん、腎盂尿管がん、膀胱がんなどにも適用が拡大されています。また、開腹手術も引き続き重要な選択肢であり、当院では内視鏡手術と開腹手術の双方をバランスよく研鑽することが可能です。

全国的に泌尿器科医は増加傾向にあり、特に女性医師の割合が高まっています。2010年頃には5%未満であった女性泌尿器科医の割合は、現在では10%を超え、新たに泌尿器科を専攻する医師の約3割が女性となっています。

横浜市北部病院泌尿器科では現在10名の医師が勤務しており、年間約400例の手術を行っています。泌尿器科専門医・指導医4名、専門医1名が在籍しており、教育・指導体制も充実しています。泌尿器科の発展を私たちとともに担っていただける方のご連絡をお待ちしております。

齋藤 克幸(さいとう かつゆき) 診療科長・准教授

教授からのメッセージ

高齢化社会でニーズが高まる泌尿器科を
私たちと一緒に極めましょう。

冨士 幸蔵(ふじ こうぞう) 特任教授

泌尿器科は、尿路・生殖器疾患に対して内科的治療と外科的治療の両方を担当するという特徴を持っています。例えば、上部尿路感染症では単純性であれば抗菌薬を中心とした保存的(内科的治療)となりますが、尿路閉塞を伴えば外科的処置である尿管ステント留置術や各種尿路変更術を併施します。内科的・外科的治療を一手に行えるため、その両者の見識を深めることができます。

また、泌尿器科は内視鏡処置・手術がもっとも古くから普及している診療科のひとつです。経尿道的内視鏡手術の歴史は古く、硬性鏡しかない時代から盛んであり、膀胱や前立腺の手術は、1980年代には開腹手術から内視鏡手術に移行しています。細径軟性鏡が開発されてからは腎盂内まで経尿道的操作が可能となっています。腹腔鏡手術の歴史も古く、技術的にも成熟しています。

ロボット支援下手術においても、わが国で最初に保険収載されたのは前立腺がんに対する手術で、内視鏡手術分野では先端を走る診療科です。もちろん、開腹手術も行われ、内視鏡手術と開腹手術の両方を研鑽できます。

横浜市北部病院泌尿器科では現在、8名の泌尿器科医が勤務しており、年間約400例の手術を行っています。泌尿器科専門医・指導医3名が在職しており、指導体制も整っています。高齢化社会でますますニーズが高まっている泌尿器科を私たちと一緒に極めましょう。お待ちしています。

ダヴィンチXi導入でロボット支援前立腺全摘手術を開始

当院は2023年1月、「ダヴィンチXi」を導入しました。従来のダヴィンチシステムに比べ汎用性が高く、より繊細な操作が可能になっています。

低侵襲かつ機能温存性などの面で従来の開腹・腹腔鏡手術より優れ、海外のみならず日本でもロボット手術が増えています。当泌尿器科では、これまで昭和医科大学系列の病院に紹介していましたが、2月からロボット支援前立腺全摘術を開始しました。もちろん、既往症など適応を検討し、必要に応じて開腹手術なども行っています。

泌尿器科分野では腎癌・腎盂尿管癌・膀胱癌・腎盂尿管移行部狭窄症、にダヴィンチ手術が適用されています。当泌尿器科でも今後随時、適応範囲を広げていく予定です。

泌尿器科専門医への道がここに

泌尿器科の魅力

泌尿器科の一番の特徴は、内科的にも外科的にも、非常に幅広い分野を扱うということです。前立腺がんをはじめ、腎がん、膀胱がん、精巣腫瘍など、尿路性器悪性腫瘍は診断から治療まですべて泌尿器科が行います。排尿機能障害、EDを含む男性機能障害、増加傾向にある尿路結石症、尿路感染症にも対応します。尿路結石症については体外衝撃波破砕術、尿管鏡手術、経皮的腎砕石術など、さまざまな治療法に取り組んでいます。

これからの泌尿器科

泌尿器科は疾患に対する診断法・治療法が、めざましく進歩している分野です。腹腔鏡手術、ミニマム創内視鏡手術、ロボット支援下手術(ダヴィンチ)など前立腺がんの手術だけをみても、さまざまな方法が取り入れられています。昭和医科大学横浜市北部病院泌尿器科は、ロボット支援下手術や密封小線源療法については昭和医科大学病院、昭和医科大学江東豊洲病院と連携しながら、常に新しいことに挑戦し続けています。

鍛えられる実践力

昭和医科大学横浜市北部病院では、各科勉強会やCVC講習会、外科手技スキルアップセミナーといった実技講習会はもちろん、病院長とのランチョンミーティングなど、さまざまなイベントが毎月開催されており、手技技術や知識を学ぶ環境が充実しています。また、中央処置室での処置については研修医が中心となってローテートするため、診療や点滴、採血、外科手技などを実践的に研修することが可能です。

臨床医・研究医の両コースを用意

本学の研修カリキュラムでは、臨床医を目指す「専門医取得コース」と、研究医を目指す「大学院進学コース」を用意しています。臨床研修では、特色が異なる4つの附属病院を中心に、相互協力して多様な症例や手術手技を経験することができます。大学院進学コースでは、入局後4年間という短期間での専門医と学位の両方が取得できます。数年間臨床研修後に大学院に進学することも可能です。

さらなるキャリアアップを支援

医師国家試験に合格した皆さんは、まず臨床研修2年、泌尿器科専門研修4年を経て専門医認定を取得し、その後の5年間で泌尿器科医として研鑽を積みながら指導医認定を目指します。さらに専門性の高い診断、手術、術後管理などの技術を修得するとともに、学会発表、論文作成などの研究活動に取り組むこともできます。指導医認定取得後は、大学の付属病院、関連施設で勤務しながら、臨床技術のレベルアップを目指すことも可能です。

泌尿器科医を目指す
すべての医師に開かれた
研修プログラム

出身大学・新卒既卒を問わず、
志のある方を募集しています。

医学部を卒業し、医師免許を取得したら、いよいよ医師になるための研修がスタートします。

まず、医師法第16条に定められた2年間の初期臨床研修で、すべての医師に求められる幅広い基本的な臨床能力(知識・技術・態度・情報収集力・総合判断能力)を身につけます。さらに4年間の後期臨床研修を受け、専門医の資格受験に合格すると、晴れて「泌尿器科専門医」となります。

本講座では出身大学・新卒既卒を問わず、また後期臨床研修からの入局を含めて幅広く募集しています。泌尿器科専門医に認定された後も、指導医取得プログラムや留学を含めた多様なキャリアアップを支援しています。

昭和医科大学泌尿器科専門研修プログラム(PDF)

北部病院泌尿器科における
研修の概要

当泌尿器科は泌尿器科全般に対応しています。主に扱っているのは腎がん、尿路上皮がん、前立腺がんなどの悪性腫瘍です。また、尿路結石や前立腺肥大症などの良性疾患に対する治療も積極的に行っています。

外来診療の患者数は1日あたり約70名。午前中は、初診1名、再診1名。午後は再診1名が診療にあたっています。入院患者は平均20名程です。原則として外来の主治医がそのまま主治医となりますが、他の医師も担当医となり、全員で治療にあたります。前立腺生検は毎週8例。火曜日から金曜日まで毎日が手術日になっています。

一般目標《GIO》

泌尿器科疾患・女性骨盤臓器脱の診断、治療に必要な知識と基礎的処置・泌尿器科手術手技を習得するために、担当医として積極的に診療を行う。

具体的目標《SBOs》

  1. 代表的な泌尿器科疾患(尿路感染症、泌尿器科腫瘍、尿路結石症、女性性器脱)における診療方法の修得する。
  2. 泌尿器科的症状における診療方法(血尿、尿閉、排尿障害、疝痛障害、尿失禁)の修得する。
  3. 泌尿器科における基礎的手技(膀胱留置カテーテル留置、膀胱鏡検査、前立腺生検、尿路造影、ウロダイナミックスなど)の修得する。
  4. 指導医のもとで泌尿器科の基本的な手術手技(TVM、TUR、尿管ステント留置、膀胱瘻、腎瘻造設、開腹手術における皮膚切開、皮膚縫合など)の修得する。
  5. 泌尿器科疾患の診断、治療の流れを理解し、カンファレンスでプレゼンテーションを行う。

写真をクリックすると、各医局員からのメッセージを閲覧できます

昭和医科大学横浜市北部病院泌尿器科は、横浜市北部医療圏の基幹病院として泌尿器腫瘍や結石、感染症など泌尿器科疾患全般に対応しています。現在、泌尿器科医10名(うち泌尿器科専門医・指導医4名、専門医1名)で、年間約400件の手術を行っています。なかでも腎、膀胱、前立腺をはじめとする泌尿器科悪性腫瘍(がん)症例が多く、地域がん診療拠点病院としての重責を全うすべく、診療にあたっています。患者様とのコミュニケーションを重視し、ニーズに即した治療方針の選択を心掛けています。

手術では経尿道的内視鏡手術や腹腔鏡手術などの低侵襲手術を積極的に行っていますが、必要に応じて開腹による拡大手術も辞さず、安全性と有効性の両面を考慮した手術法をおすすめしています。

がんに対する化学療法では、従来の抗がん剤だけでなく、最新の免疫チェックポイント阻害薬や分子標的薬も積極的に使用し、日常生活の質や活動性をできるだけ維持できるよう努めています。

2023年
手術実績

488

2024年
手術実績

506

2025年
手術実績

533

悪性腫瘍

2023 2024 2025
腎(尿管)悪性腫瘍手術 46 32 42
腹腔鏡下根治的腎摘除術 16 15 15
開放根治的腎摘除術 0 0 1
腹腔鏡下腎部分切除術 11 5 3
開放腎部分切除術 0 0 0
ロボット支援腎部分切除術 0 6 13
腹腔鏡下腎尿管全摘除術 18 6 10
開放腎尿管全摘除術 1 0 0
後腹膜悪性腫瘍手術 0 0 0
腹腔鏡下副腎悪性手術 0 0 2
膀胱悪性腫瘍手術 179 181 166
経尿道的切除術 172 176 158
腹腔鏡下膀胱全摘除術 0 0 0
開放膀胱全摘除術 6 5 8
尿膜管癌手術 0 0 0
膀胱部分切除術 1 0 0
精巣悪性腫瘍手術 9 7 10
陰茎悪性腫瘍手術 0 0 0
前立腺悪性腫瘍 48 68 71
前立腺全摘除術 4 2 1
ロボット支援前立腺全摘術 22 45 40
精巣摘除術(去勢術) 7 4 10
金マーカー・ハイドロゲル挿入術 15 17 20
合計 282 288 291

良性腫瘍

2023 2024 2025
副腎手術 0 0 1
腹腔鏡下副腎摘除術 0 0 1
腹腔鏡下褐色細胞腫摘除術 0 0 0
腹腔鏡下腎摘除術 1 0 1
前立腺肥大症手術 48 53 38
経尿道的前立腺切除術 19 39 13
経尿道的前立腺核出術 21 14 18
接触式レーザー前立腺蒸散術 0 0 0
前立腺吊り上げ術・水蒸気治療 8 0 7
合計 49 53 40

尿路結石

2023 2024 2025
経尿道的腎・尿管結石砕石術 16 27 29
経尿道的膀胱結石砕石術 8 11 15
合計 24 38 44

尿路通過障害

2023 2024 2025
経皮的腎瘻造設術 10 7 9
経尿道的尿管ステント留置/抜去術 79 65 93
経皮的膀胱瘻造設術 0 2 5
尿管膀胱新吻合術 0 0 1
尿管尿管吻合術 0 1 0
経尿道的尿管拡張術 0 1 0
合計 89 76 108

陰嚢疾患

2023 2024 2025
精索捻転手術 1 1 6
停留精巣固定術 0 0 0
陰嚢水腫根治術 7 6 10
精液瘤根治術 1 4 3
腹腔鏡下精索静脈瘤手術 3 1 0
合計 12 12 19

その他

2023 2024 2025
合計 32 39 31

検査

2023 2024 2025
経会陰的前立腺針生検 236 278 324
尿管鏡検査 8 11 20
腎生検 1 2 2
経皮的 1 0 1
開放 0 2 1
合計 245 291 346

見学は随時受け付けています。
ぜひ一度、昭和医科大学横浜市北部病院泌尿器科にお越しください。

泌尿器科に興味のある方も、まだそうでない方も。
昭和医科大学出身の方も、他大学の方も。
臆することはありません。ぜひ一度、見学にいらしてください。